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これまでの公園運営の実態
赤字の原因はこれまでの運営体制にあり
倉敷チボリ公園は開園してから10年連続の赤字決算となっており、一度も黒字になったことはありません。それは、これまでの運営のしかたに、致命的な欠点があったからです。
実は公設公営のチボリ公園
チボリ公園は公設民営と言われていますが、運営会社の会長には岡山県知事がなっており、社長も岡山県の意向で交代がなされてきました。また、チボリ公園の存続についての相談も副社長にすらせず、取締役も公園の運営について新聞で初めて岡山県の意向を知るような状態でした。これは実質的に岡山県の支配であったことを意味しています。
名ばかりの経営改善
実際にどのような経営改善がなされていたかは、平成13年に「チボリジャパン社との対話を求める会」が岡山県から出向していたゼネラルマネージャーにチボリの経営改善に対して1万人を超える署名を渡した際の対談で見ることができます。
このとき、ゼネラルマネージャーは
・「エンターテイメントの常連客は要らない。同じものを何度も見に来るなど理解できない。」
・「チボリ公園にテーマなどない」
・そのうえ、どのような改善をするのかには回答すらしていません。
ゼネラルマネージャーがこのような状態では経営改善など名ばかりです。経営改善はテーマを前面に打ち出すこと、常連客を増やすこと、具体的な末端での改善策がなければ実現しないからです。
誰も責任をとらない運営
平成19年度の決算では赤字は5億6千6百万円、累積赤字は143億6千万円となっています。そして、これのことが主原因となり、閉園の議論が進んでいきましたが、経営陣で誰一人として責任をとって辞めた人がいないのです。
公園の構想から建設、廃止までを一貫して主導し、岡山県知事は県議会で、経営改善策は「あくまでチボリ・ジャパン社におきまして策定されたもの」、「県といたしましては県議会におはかり申し上げ、ご承認いただいた上でその計画に添ったご支援を行っているもの」という答弁を繰り返しました。県のトップであり、チボリ・ジャパン社の会長でもある知事には全ての責任があるはずですが、何一つ責任をとることはしませんでした。
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