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チボリ公園の観光効果
観光客を呼べるのはショッピングセンターではなくチボリ公園
公園跡地に作られたとしても、大規模なショッピングセンターでは観光客を呼び込む力はありません。普通、旅行先でショッピングセンターには出かけないからです。特に岡山県の場合、近畿からの観光客が半数を占めています。規模の大きい、そして多彩なショッピングセンターがある近畿圏の人たちが、わざわざ倉敷まで来てこぞってショッピングセンターに行くは思えません。
チボリ公園の観光客分の経済効果は大きい
倉敷チボリ公園の平成19年の入場者数は76万人ほどで、以前と比べると少なくなっています。しかし、岡山県の観光客の半数が県外客であることから、それでもまだ37万人を県外から引き寄せているのです。チボリ公園がこのまま閉園した場合、37万人の観光客分の経済効果が失われるのです。
チボリ公園は美観地区や鷲羽山ほどの観光客数はありませんので、37万人は大きな数字に見えないかもしれません。しかし、美観地区や鷲羽山はほとんどお金を使わなくても観光できるのに対し、チボリ公園は全員が入場料を払って入場しているのです。他の観光地とは1人の観光客が使う金額が格段に違っており、その経済効果は人数以上のものがあるのです。
宿泊客を増やすには、第3の観光地が必要
倉敷市は県内でも1位の美観地区(320万人)、4位の鷲羽山(182万人)の観光地を抱えています。しかし、この2カ所だけの場合、日帰りで回れてしまうのです。
チボリ公園は12ヘクタールの敷地があり、園内を周遊するだけでも半日の滞留時間があります。夜のライトアップにも魅力があるため、宿泊客の増加にもつながりやすいのです。チボリ公園があることで倉敷市は一泊二日できる観光地となります。宿泊客が増えれば、観光の幅が広がり、市内のその他の場所への観光客も増やすことができるのです。
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