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公共性と収益性の分離「公共性と収益性を両立」できない運営の仕方に問題倉敷チボリ公園は公共性と収益性の両立に問題があったと言われます。倉敷チボリ公園事業検証委員会の報告書でも、「公設民営方式は公共性と収益性の両立を求めており」、矛盾があるとしています。 このようになった最大の原因は、目標となる「公共性と収益性の両立した姿」をイメージしていなかったことです。このため、何をするにしても公共性が問われることになり、収益面での投資ができないという、テーマパークとしては致命的な状況に陥ってしまったのです。 本来は「公共性と収益性を両立」できるものしかし、本当公共性と収益性は両立できないものなのでしょうか。公共性のあるものは収益を求めてはいけないというのであれば、市民プールなどで利用料をとるのもいけないことになりますし、娯楽のために税金を使えないのなら、花火大会に行政が関与することもいけないはずです。 大阪のUSJも第3セクターによる運営であり、公設民営方式で収益性を求めている事例はあるのです。そもそも公設民営方式の第3セクターは独立採算を目指すのが本来の姿であり、収益を求めることの足かせをするのはおかしいのです。 倉敷チボリ公園は公共性と収益性を両立させることに問題があったのではなく、公共性と収益性を両立できない運営の仕方に問題があったのです。 「公共性と収益性の両立」した姿とはこのため、今後のチボリ公園運営では、「公共性と収益性の両立した姿」を明確にし、どこまでが公共性を求めるもので、どこまでが収益性を求めるものであるのかを分離して運営を行う必要があります。 チボリ公園の公共性は花と緑、噴水、そしてトイレやレストハウスなどです。この部分についての維持管理については、他の公園も同様に市が行っていることから、市内の同規模の公園と同程度の維持管理を市が行うことは公共性に反しないと考えます。 一方、収益性については、有料のアトラクション、店舗全てが該当します。このように、公園運営を2つに完全に分離し、収益性部分については運営会社の完全民営化を行い、公共性部分については市が行います。 今後の公共性部分の運営のしかた私たちが冒頭で紹介している案では、倉敷市からのお金は一切必要ありません。 しかし、倉敷市はチボリ公園跡地利用について二つの案を示しています。このうち、金額の大きい、案では、緑地整備費に4億円、年間の管理費と用地の賃借料で7600万円が必要とされています。このため、倉敷市としてはチボリ公園が再生した場合、最低でもこの程度の額を公共性の維持のために支出することができることになります。 市の管理費が予想を上回った場合は、入場料から補填したり、緑地整備にボランティアを活用するなどして費用を抑えます。小学校や子供会、町内会などから希望があれば花壇整備などを割り振り管理をしてもらい、対価として入場券やアトラクション券を支払うことで、自分たちが運営に携わっている公園という意識が芽生えますし、公園に遊びに来る機会も増え、市民生活に根付いた公園にしていくことができるのです。
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チボリ公園を存続させる会 代表:吉田勤 住所:倉敷市川辺1808−1 TEL:0866−98−2122 FAX:0866−98−3399 |